成瀬映画に登場する風景


『夜の流れ』(1960年) ② NEW 2017.2.24


映画のラスト近く、築地の料亭を辞めて神戸に行くという板前の五十嵐(三橋達也)のアパートを
訪ね、口論の後アパートから出てきて一人歩く美也子(司葉子)。

場所は、中央区築地7丁目付近。
インターネット上のいくつかの地図情報を参考にすると
橋はすでに埋め立てられている「堺橋(境橋の表記の場合も)」。
橋の下の川は、築地川から分かれて隅田川に流れる「明石堀」。
「明石堀」も埋め立てられて、現在は「あかつき公園」となっている。

『夜の流れ』は成瀬巳喜男、川島雄三共同監督だが、三橋達也、司葉子パートは成瀬監督が担当されたとのこと。
アパート室内での二人の動かし方を見ればそれはすぐにわかる。成瀬演出だと。


「堺橋」の跡。映画画面では、右後方に「築地本願寺」の建物が見えるが、写真撮影の時はその方向が工事中なので見えない。
工事現場のあたりが「築地川」跡。左の木の公園(あかつき公園)は「明石堀」跡。



上の写真を前方に進んでしばらく行くと、築地本願寺の建物が見える。



上の写真の逆方向。同じく「堺橋」跡。白いビルが画面写真の茶色の洋館かと。


ぼくの近代建築コレクション」というブログの中に、画面写真の茶色の洋館の写真が掲載されている。


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